こんにちは。ピラティススタジオBB 代表の田沢です。
今日は、田町スタジオに通ってくださっているK様のビフォーアフターをご紹介します。
K様のお母様は2012年の田町スタジオオープン時からの会員様。
そのご紹介で、K様も2014年(当時20代前半)から通い始めてくださり、今では10年以上のピラティス歴をお持ちです。
では早速、比較写真をご覧ください。
2014年当時と2025年現在の立位体前屈を比べていただくと──どちらの方が若々しく見えるでしょうか?

誰もが「30代の今の方が、背骨年齢は若返っている」と感じていただけるはずです。
このように、正しいセッションを行うことで、ピラティスは驚くほどの矯正力を発揮します。
近年の「ピラティスブーム」は、どちらかといえば“ファッション”としての側面が注目されがちです。それ自体は決して悪いことではありませんが、実際には解剖学や生理学の知識を十分に持たないインストラクターが急増しているのも事実です。
たまにSNSで「ピラティスしたけれど効果がなかった!」という投稿を読み残念に思いますが、それはいわゆる”ファッションピラティス”のスタジオに通ってしまったことが原因ではないか?と考えます。
その点、ピラティススタジオBBはそうした流れとは一線を画しています。私たちは単に伝統的なスタイルを守るだけでなく、常に科学的根拠に基づいた高品質なセッションを提供し続ける「オーセンティック(=本物志向の)ピラティス」として、多くの方に確かな変化を実感していただいています。
今回の記事では、K様の改善事例をもとに、ピラティススタジオBBでのレッスンによってどのような姿勢の変化が得られるのかを詳しく解説いたします。
頭の位置・前傾姿勢の改善について
まずは、下の比較写真をご覧ください。一見、前屈の比較写真と異なり、横からの立った姿勢の変化はわかりにくいように思います。

しかし、次の写真をご覧いただくといかがでしょうか?

2014年と2025年の写真を比較すると、頭の位置が大きく改善しているのがお分かりいただけると思います。4年前は典型的な頭前姿勢(フォワード・ヘッド)でしたが、現在は肩の真上に頭がしっかりと乗り、自然なアライメントが保たれています。
最近よく耳にする「スマホ首」(海外では “テキストネック” と呼ばれます)。本来、頭の重さはおよそ5キロ前後ですが、前に突き出すような姿勢になると、首の骨には実に25〜30キロもの負担がかかるといわれています。

当然ながら、このような姿勢では首まわりの筋肉に大きな負担がかかり、首こりや肩こりの原因となります。同時に、腰椎にも負担がかかり、腰痛の原因になる可能性もあります。
ピラティスと日頃の意識改革により、典型的なフォワードヘッド姿勢は改善できるのです。
柔軟性向上と腰痛改善の関係性
続いて、どなたがご覧になっても変化が一目でわかる、立位体前屈の比較写真をご紹介いたします。
下記の写真は、2014年と2018年における立位体前屈の比較写真です。
2018年時点で、かなり前屈可動域が改善している様子がわかると思います。

ご入会当初は床から30センチ以上も手が届かずにいた立位体前屈が、4年後にはついに床に手がつくまでに改善しました。もちろん「床に届く」という柔軟性の向上そのものも大きな成果ですが、ここからはインストラクターの視点で、もう少し深く解説していきます。

まず腰まわりに注目すると、ピラティスでよく用いられる「Cカーブ」のように、自然で滑らかな丸みが出ているのが一目でわかります。比較すると、左側(体験時)の写真では頸椎と胸椎の2か所だけが強く屈曲していましたが、右側は背骨全体がバランスよく屈曲できているのが確認できます。
さらに、股関節の角度についても左側と比べて明らかな改善が見られます。
立位体前屈と聞くと「裏もものストレッチ」を思い浮かべる方が多いかもしれません。ですが、実際には背骨や股関節の動きも大きく関わっており、ピラティスはまさにこの「背骨へのアプローチ」に優れた運動メソッドといえるのです。
私たちピラティスインストラクターは、例えば下のような写真の前屈姿勢を見て、どこに姿勢のエラーがあるのか、まずは大まかに想定をします。

その上で、動きに癖を見て、想定したエラーが正しいかどうかを逐一判断しながら、その方に合うピラティスエクササイズを考えていきます。(なお、エラーが少ないのは「C」の方です)
このような高い効果を引き出すためには、グループのピラティスレッスンでは難しく、専門的なアプローチを知っているピラティスインストラクター、ピラティススタジオに通っていただく必要があります。
実際、K様も入会当初は腰痛を抱えていらっしゃいました。その原因の一つとして、背骨の各関節に不均等な力やストレスが加わっていた可能性が考えられます。ピラティスは決して「医療行為」や「治療行為」ではありませんが、BBに通われているかなり多くの方(ほぼ全員と言っても大袈裟ではない)が、姿勢改善とともに腰痛の軽減を実感されています。
2018年時点での、K様の感想を掲載させていただきます。

「柔軟性が上がり、基礎筋力がついたことで、以前よりも疲れにくくなりました。長年悩んでいた腰痛もすっかり解消されて、本当に生活が楽になりました!」
「ピラティスを通じて、自分の体と真剣に向き合う時間が増えました。そのおかげで、普段の何気ない動作や癖にも気をつけるようになりました。例えば、つい足を組んでしまう習慣も、今では自然と意識して直すようになりました。」
ピラティスは筋力トレーニングとストレッチの両方の要素を兼ね備えているため、単に筋肉をつけるだけでなく「しなやかで強い体」をつくることができます。その結果、K様のように腰痛改善や姿勢改善につながり、日常生活の質が大きく向上します。
なお、2025年時のご感想も追記いたします。

もともと体の歪みがあったのですが、通っているおかげで左右差が整えられてきました。何もしていなかったことを想像したら、その歪みがさらに大きくなっていたかもしれないと思います。顔も右に回旋する癖があり右の方が顔の膨らみがあるのですが、それも悪化せずに済んでいるように思います。
柔軟性も格段に上がっていて、自分でもビックリしていて、大人になってからこんなに前屈がいくようになるとは思ってもいませんでした。
猫背で頭が前に行きやすく、今も気を抜くとそうなるのですが、定期的に週1ピラティスに通うことで、それらの悩みもかなり改善されています。
ピラティスを始めた10年前より、筋肉もついて全身引き締まっているのも嬉しいです。一番最初の初回セッション時の写真を友人に見せたりして、そしたら、その友人がピラティスを始めていました。
今までの解説記事とK様の感想がまさに一致しているのが伝わりますでしょうか?
ジョセフ・ピラティスは、「身体・心・精神を統合する」ためのメソッドとしてピラティスを開発しました。
**日常生活に対する心がけが変わること** このような方を1人でも増やすことが、私たちピラティスインストラクターの役割なのです。
K様の変化は、同じ悩みを抱える多くの20代女性への励みになるとおもいます。もちろん、若い方だけではなく、BBでは10代から80代の方にお越しいただき、どの年代でピラティスを始めても効果を実感いただいております。
下記の80代男性の側弯症が改善した事例をご覧ください。

詳細な記事は、👉80代でも変われる!マシンピラティスで側弯症が改善した驚きの変化をご覧いただければと思いますが、ピラティススタジオBBが自信を持ってお伝えできるメッセージは以下の通りです。
20代であろうと、80代であろうと、女性であろうと、男性であろうと、BBにお越しいただければ、何らかの変化を感じていただくことが可能です。
私たちは、パーソナルに特化したマシンピラティススタジオとして15年以上レッスンをさせていただき、成功事例をたくさん積み重ね、若手インストラクターにもシェアをしています。グループピラティスでは決して出せない効果を引き出すことが可能です。
「ブームだから」「稼げるから」という理由でピラティススタジオを運営していません。闇雲に店舗数を増やしていない理由は、「まずは目の前の会員様の効果を最大限に活かすために、スタッフ教育の質を下げられないから」です。
もし、上記の文章をお読みいただき、BBが信頼できそうだと思っていただければ、ぜひ体験にお越しください。
※なお、これから下は側弯症のお話になり、より専門的な話題となりますので、ご興味がある方はぜひ続けてお読みください。
側弯症と腰痛について
上記では80代男性の20代のK様も、10代の頃からの側弯症で、関節自体に歪みがあります。(これを「構築性側弯」と呼びます)関節に歪みがあれば、筋肉も歪みます。(これを「機能性側弯」と呼びます)

下記に2014年から2018年の変化の写真をシェアさせていただきますが、側弯症の方は通常の方よりも背骨のS字カーブが少ないのが特徴です。特に女性は10代の思春期に側弯症を発症する方が多いです。

K様も、S字カーブが少なく、典型的な「思春期側弯症」の特徴を示しています。

S字カーブがない上に、胸の高さの背骨が右側に変位し、腰の高さの背骨が左側に変位する方が多いです。その上で、背骨自体のねじれも発生し、**左右差**と一言では表せられない歪みが生じています。

上記のような歪みがあることで、左右の筋肉の長さや強さがアンバランスになり、腰痛のリスクが高まります。20代の時にK様が腰痛に悩んでいた原因の一つとして、先天的な側弯があり、S字カーブが少なくなっていたことで、もしかしたら「背骨を動かすこと」を無意識に避けていた可能性が考えられます。
前半にも述べましたが、ピラティスはとても矯正力の強い運動メソッドです。「痛みの出ない範囲で大きく背骨を動かす」「なるべく代償動作が出ないように背骨を動かす」「どのような動きが正しく、どのような動きがエラーであるか」について、少しずつ体と頭で理解していく。
週一回のピラティスで、少しずつこのようなことを学んでいただけたのだと思います。
ピラティススタジオBBのパンフレットには以下のような文言があります。
50分のセッションで変化がわかり 姿勢と人生がかわります。
私たちピラティススタジオBBのインストラクターは、「ピラティス」というボディワーク・メソッドによって、皆様の人生を変えていただくために存在しています。
K様の事例は一例に過ぎませんが、BBには10年以上通っていただいている会員様が、そろそろ100名を超えます。
上記のような経験と専門性を兼ね備えたスタジオが「ピラティススタジオBB」という場所ですので、もしご興味を持っていただきましたら、ぜひ「ピラティスの扉」を開けていただければと思います。
この記事の監修者:田沢 優(ピラティススタジオBB 代表)
NPCT(米国国家認定ピラティス指導者)東京大学大学院・身体科学研究室修了。
身体運動学・神経筋制御を専門とし、科学的根拠に基づいたピラティスメソッドを構築。2013年にピラティス国際資格である、PMA®認定インストラクター資格を日本で4番目に取得。2015年「トレーナー・オブ・ザ・イヤー」受賞。PHIピラティスジャパン東京支部長を約5年間務め、都内を中心にパーソナルピラティススタジオを複数展開。オリンピック選手、プロ野球選手、Jリーガー、パラアスリート、頸髄損傷者などへの幅広い指導実績を持ち、インストラクター育成数は500名超。文英堂『運動療法としてのピラティスメソッド』にて3編を執筆。現在は「ピラティスをブームではなく文化にする」ため、後進育成と専門教育に尽力中。