この記事でわかること
・20代から10年以上ピラティスを続けた女性の姿勢改善の実例
・前屈可動域が大きく改善した背骨の柔軟性の変化
・フォワードヘッド姿勢と腰痛に対して、ピラティスがどのように役立つのか
・長くピラティスを続けることで、身体の使い方がどのように変化していくのか
20代の頃から10年以上ピラティスを続けた女性が、30代になった今、当時よりも若々しく、しなやかな背骨の動きを手に入れました。
フォワードヘッド姿勢・腰痛・側弯——複数の悩みを抱えていたK様の10年間の変化をご紹介します。
K様のお母様は、2012年の田町スタジオオープン時からの会員様です。そのご紹介で、K様も2014年、当時20代前半の頃から通い始めてくださり、現在では10年以上のピラティス歴をお持ちです。
では早速、比較写真をご覧ください。

2014年当時は、立位体前屈で指先が床に届かない状態でした。しかし現在は、手の平がべったりと床につくほど、柔軟性が大きく変化しています。
どちらの方が若々しく見えるでしょうか?
医学的な「背骨年齢」を測定したわけではありませんが、写真を見る限り、30代になった現在の方が、背骨のしなやかさや姿勢のまとまりが明らかに良く見えるのではないでしょうか。
この10年間の変化を、「背骨の柔軟性」と「姿勢の軸」という観点から図解にまとめました。

ご覧の通り、正しい評価と継続的なセッションによって、ピラティスは身体の使い方や姿勢感覚に大きな変化をもたらす可能性があります。
近年、ピラティスは多くの方に親しまれるようになり、さまざまなスタイルのスタジオが増えています。一方で、姿勢や痛み、側弯など複雑な身体の悩みに向き合うためには、解剖学・運動学に基づいた評価と、個別の身体に合わせたアプローチが欠かせません。
ピラティススタジオBBでは、流行としてのピラティスではなく、長く身体と向き合うための専門的なパーソナル指導を大切にしています。
今回の記事では、K様の改善事例をもとに、ピラティススタジオBBでのレッスンによって、姿勢や柔軟性、身体の使い方がどのように変化していくのかを詳しく解説いたします。
なお、ピラティスによる姿勢改善の考え方については、以下の記事でも詳しく解説しています。猫背・反り腰・スウェイバック・フォワードヘッドなど、姿勢タイプごとの特徴を知りたい方は、あわせてご覧ください。
▶ ピラティスで姿勢改善|猫背・反り腰・スウェイバック・フォワードヘッドの原因と改善方法
目次
頭の位置・前傾姿勢の改善について
まずは、下の比較写真をご覧ください。一見、前屈の比較写真と異なり、横からの立った姿勢の変化はわかりにくいように思います。

しかし、次の写真をご覧いただくといかがでしょうか?

以前は典型的な頭前姿勢、いわゆるフォワードヘッドの傾向が見られました。しかし現在は、頭が肩の上に自然に乗りやすくなり、アライメント、つまり骨の配列が以前より整って見えます。
最近よく耳にする「スマホ首」は、海外では “テキストネック” と呼ばれることもあります。本来、頭の重さはおよそ5キロ前後といわれますが、頭が前に突き出すような姿勢になると、首や肩まわりには大きな負担がかかりやすくなります。

このような姿勢が続くと、首まわりの筋肉に負担がかかり、首こりや肩こりにつながる可能性があります。また、頭の位置や胸郭、骨盤の関係が崩れることで、腰まわりにも負担がかかりやすくなることがあります。
K様の場合も、ピラティスの継続と日頃の身体への意識によって、フォワードヘッド姿勢や前傾姿勢に良い変化が見られました。
フォワードヘッドは、猫背や巻き肩、胸椎の動きの硬さとも関係しやすい姿勢タイプです。姿勢タイプ別の特徴や、ピラティスでどのように身体の使い方を整えていくのかについては、以下の記事で詳しく解説しています。
柔軟性向上と腰痛改善の関係性
続いて、どなたがご覧になっても変化が一目でわかる、立位体前屈の比較写真をご紹介いたします。
下記の写真は、2014年と2018年における立位体前屈の比較写真です。
2018年時点で、かなり前屈可動域が改善している様子がわかると思います。

ご入会当初は床から30センチ以上も手が届かずにいた立位体前屈が、4年後にはついに床に手がつくまでに改善しました。もちろん「床に届く」という柔軟性の向上そのものも大きな成果ですが、ここからはインストラクターの視点で、もう少し深く解説していきます。

まず腰まわりに注目すると、ピラティスでよく用いられる「Cカーブ」のように、自然で滑らかな丸みが出ているのが一目でわかります。比較すると、左側(体験時)の写真では頸椎と胸椎の2か所だけが強く屈曲していましたが、右側は背骨全体がバランスよく屈曲できているのが確認できます。
さらに、股関節の角度についても左側と比べて明らかな改善が見られます。
立位体前屈と聞くと「裏もものストレッチ」を思い浮かべる方が多いかもしれません。ですが、実際には背骨や股関節の動きも大きく関わっており、ピラティスはまさにこの「背骨へのアプローチ」に優れた運動メソッドといえるのです。
私たちピラティスインストラクターは、例えば下のような写真の前屈姿勢を見て、どこに姿勢のエラーがあるのか、まずは大まかに想定をします。

その上で、動きに癖を見て、想定したエラーが正しいかどうかを逐一判断しながら、その方に合うピラティスエクササイズを考えていきます。(なお、エラーが少ないのは「C」の方です)
このような個別性の高い変化を目指すためには、エクササイズの形を真似るだけではなく、その方の身体を見極めながら、適切な負荷・方向・可動域を選ぶことが大切です。グループレッスンにも良さはありますが、姿勢や痛み、側弯などの悩みに対しては、専門的な評価ができるインストラクターによるパーソナルレッスンが特に相性が良いと考えています。
姿勢を「本気で」改善したい方!!
実際、K様も入会当初は腰痛を抱えていらっしゃいました。
その原因の一つとして、背骨の各関節に不均等な力やストレスが加わっていた可能性が考えられます。
ピラティスは決して「医療行為」や「治療行為」ではありません。しかし、身体の使い方や姿勢の癖が変わることで、結果的に腰まわりの負担が軽くなったと感じる方は少なくありません。
K様も、ピラティスを続ける中で、柔軟性や姿勢だけでなく、日常生活の快適さにも変化を感じてくださいました。
2018年時点でのK様のご感想

「柔軟性が上がり、基礎筋力がついたことで、以前よりも疲れにくくなりました。長年悩んでいた腰痛もすっかり解消されて、本当に生活が楽になりました!」
「ピラティスを通じて、自分の体と真剣に向き合う時間が増えました。そのおかげで、普段の何気ない動作や癖にも気をつけるようになりました。例えば、つい足を組んでしまう習慣も、今では自然と意識して直すようになりました。」
2025年時点でのK様のご感想

もともと体の歪みがあったのですが、通っているおかげで左右差が整えられてきました。何もしていなかったことを想像したら、その歪みがさらに大きくなっていたかもしれないと思います。顔も右に回旋する癖があり右の方が顔の膨らみがあるのですが、それも悪化せずに済んでいるように思います。
柔軟性も格段に上がっていて、自分でもビックリしていて、大人になってからこんなに前屈がいくようになるとは思ってもいませんでした。
猫背で頭が前に行きやすく、今も気を抜くとそうなるのですが、定期的に週1ピラティスに通うことで、それらの悩みもかなり改善されています。
ピラティスを始めた10年前より、筋肉もついて全身引き締まっているのも嬉しいです。一番最初の初回セッション時の写真を友人に見せたりして、そしたら、その友人がピラティスを始めていました。
今までの解説記事と、K様の感想がまさに一致しているのが伝わりますでしょうか。
ピラティスは、単に柔軟性を高めたり、筋肉を鍛えたりするだけのものではありません。
ジョセフ・ピラティスは、「身体・心・精神を統合する」ためのメソッドとしてピラティスを開発しました。
身体の変化を通じて、日常生活に対する心がけが変わること。
自分の癖に気づき、身体との向き合い方が変わること。
このような方を1人でも増やすことが、私たちピラティスインストラクターの役割なのだと思います。
K様のように、ピラティスを通じて「柔軟性」「姿勢」「身体の使いやすさ」の変化を実感される方は少なくありません。
ピラティススタジオBBでは、会員159名を対象に、姿勢や身体の悩みに関する調査も行っています。個別事例だけでなく、会員全体の変化傾向を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
▶ 会員159名に聞いたピラティスによる身体の変化と実感調査
年齢に関係なく、身体は変化する可能性がある
もちろん、若い方だけではありません。BBでは10代から80代の方までお越しいただいており、年代に関係なく、それぞれの身体に合わせた変化を目指すことができます。
下記の80代男性の側弯症改善事例も、ぜひご覧ください。

👉80代でも変われる!マシンピラティスで側弯症が改善した驚きの変化
20代であろうと、80代であろうと、女性であろうと、男性であろうと、身体に向き合うことを始めるのに遅すぎることはありません。
私たちは、パーソナルに特化したマシンピラティススタジオとして16年以上レッスンを行ってきました。その中で、多くの会員様の変化を見てきましたし、その経験を若手インストラクターにも丁寧に共有しています。
ピラティススタジオBBでは、やみくもに店舗数を増やすことよりも、まずは目の前の会員様の変化に責任を持つことを大切にしています。
スタッフ教育の質を下げず、一人ひとりの身体を丁寧に見続けること。
それが、私たちが考える「本物志向のピラティス」です。
もし、上記の文章をお読みいただき、BBが信頼できそうだと思っていただければ、ぜひ体験にお越しください。
10代から80代まで通っているピラティススタジオ
※なお、以下は側弯症のお話になり、より専門的な話題となりますので、特にピラティスインストラクター向けの記事となります。
側弯症と腰痛について
K様は、10代の頃から側弯症があり、背骨自体に構造的な歪みが見られるタイプでした。
一般的に、骨や関節そのものに構造的な変化がある側弯を「構築性側弯」と呼びます。一方で、姿勢や筋肉のアンバランスによって見かけ上の左右差が生じるものを「機能性側弯」と呼ぶことがあります。

下記に、2014年から2018年の変化の写真をシェアさせていただきます。
側弯症の方は、通常の方よりも背骨のS字カーブが少ない傾向が見られることがあります。特に女性は、10代の思春期に側弯症を発症する方が多いとされています。

K様も、S字カーブが少なく、典型的な思春期側弯症の特徴が見られました。

S字カーブが少ないだけでなく、胸の高さの背骨が右側に変位し、腰の高さの背骨が左側に変位する方もいます。さらに、背骨自体のねじれも加わるため、単純に「左右差」という言葉だけでは表しきれない歪みが生じます。

このような歪みがあることで、左右の筋肉の長さや働き方にアンバランスが生じ、腰まわりに負担がかかりやすくなることがあります。
20代の時にK様が腰痛に悩んでいた原因の一つとして、先天的な側弯があり、S字カーブが少なくなっていたことで、無意識に「背骨を動かすこと」を避けていた可能性も考えられます。
前半にも述べましたが、ピラティスは身体の使い方に変化をもたらす力のある運動メソッドです。
「痛みの出ない範囲で背骨を動かす」
「なるべく代償動作が出ないように背骨を動かす」
「どのような動きが自然で、どのような動きがエラーになりやすいのかを理解する」
このようなことを、少しずつ身体と頭で学んでいく。
K様は、週1回のピラティスを通じて、少しずつこのような身体の使い方を身につけていかれたのだと思います。
50分のセッションで変化がわかり、姿勢と人生がかわります
ピラティススタジオBBのパンフレットには以下のような文言があります。
50分のセッションで変化がわかり
姿勢と人生がかわります。
私たちピラティススタジオBBのインストラクターは、「ピラティス」というボディワーク・メソッドによって、皆様の人生がより良い方向に変わるきっかけをつくるために存在しています。
K様の事例は一例に過ぎません。
それでも、10年以上通っていただいている会員様が数多くいらっしゃることは、私たちにとって大きな財産です。
ピラティスは、1回で変化を感じることもあります。
しかし本当の価値は、身体との向き合い方が変わり、日常の動きや姿勢に対する意識が少しずつ育っていくところにあります。
上記のような経験と専門性を兼ね備えたスタジオが、ピラティススタジオBBという場所です。
もしご興味を持っていただきましたら、ぜひ「ピラティスの扉」を開けていただければと思います。
専門的なマシンピラティスを体験してみたい方へ
本物のパーソナル指導力を身に付けたい方へ
ピラティススタジオBBでは、会員様の身体を丁寧に見られるインストラクターの育成にも力を入れています。
単にエクササイズの形を覚えるのではなく、姿勢を見て、動きを見て、どこに負担がかかっているのかを考え、その方に合ったセッションを組み立てる。
そのような本物のパーソナル指導力を身につけたい方は、採用ページもご覧ください。
本物のパーソナル指導力を身に付ける
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姿勢の崩れ方やピラティスで整える考え方を知りたい方は、まずはこちらをご覧ください。
▶ ピラティスで姿勢改善|猫背・反り腰・スウェイバック・フォワードヘッドの原因と改善方法
実際に通われている会員様の変化傾向を知りたい方は、こちらも参考になります。
▶ 会員159名に聞いたピラティスによる身体の変化と実感調査
この記事の監修者:田沢 優(ピラティススタジオBB 代表)
NCPT(米国国家認定ピラティス指導者)東京大学大学院・身体科学研究室修了。
身体運動学・神経筋制御を専門とし、科学的根拠に基づいたピラティスメソッドを構築。2013年にピラティス国際資格である、PMA®認定インストラクター資格を日本で4番目に取得。2015年「トレーナー・オブ・ザ・イヤー」受賞。PHIピラティスジャパン東京支部長を約5年間務め、都内を中心にパーソナルピラティススタジオを複数展開。オリンピック選手、プロ野球選手、Jリーガー、パラアスリート、頸髄損傷者などへの幅広い指導実績を持ち、インストラクター育成数は500名超。文光堂『運動療法としてのピラティスメソッド』にて3編を執筆。現在は「ピラティスをブームではなく文化にする」ため、後進育成と専門教育に尽力中。