
この記事の執筆者:鈴木 新之助 ピラティススタジオBB 仙台泉 | PHI Pilates インストラクター
この記事でわかること💡
・横から見た立ち姿勢のどこを見れば、体の「積み上がり」がわかるのか
・バンザイ(腕を上げる動き)に姿勢のクセが表れる理由
・実際の会員様の比較写真から読み取れる変化のポイントと、ピラティスでのアプローチ
「まっすぐ立っているつもり」が、いちばん気づきにくい
鏡の前で正面から自分を見る機会は多くても、横から自分の立ち姿を見たことがある方は意外と少ないのではないでしょうか。
肩こりや腰の張り、「なんとなく疲れやすい」といったお悩みは、正面から見ただけではなかなか原因がつかめません。ところが横から見てみると、頭の位置・胸の向き・骨盤の位置が思っていた場所とずいぶん違っている——ということがよくあります。
今回は、ピラティススタジオBB 仙台泉に通われている会員様の立ち姿勢とバンザイの比較写真をご紹介します。※ご本人の許可をいただいたうえで、お顔は伏せて掲載しています。
変化① 横から見た立ち姿勢

写真の赤い線は、耳・肩・股関節・くるぶしが縦に並んでいるかを確認するための基準線です。この4点が近い位置に積み上がっているほど、体は少ない力で立っていられます。
ビフォー(左)
頭が基準線より前に出ており、首から上を体の前方で支えている状態です。それにともなって上背部がやや丸まり、胸が閉じ気味になっています。
さらに骨盤が前方にスライドし、その分だけ上半身が後ろに残るような立ち方になっています。これは「スウェイバック」と呼ばれる立ち姿勢のパターンに近い形で、背骨や骨盤まわりの筋肉ではなく、靭帯や関節に体重を預けて立っている状態です。楽に立てているように感じても、首・肩・腰の一部分に負担が集まりやすくなります。
アフター(右)
耳・肩・股関節・くるぶしが、基準線に対してより近い位置に並んできました。頭が前に出る度合いが小さくなり、首の後ろのつまり感が和らいで見えるのが最初のポイントです。
胸のあたりにも変化があります。閉じ気味だった胸郭が起き上がり、肩が前に巻き込まれる形が減っています。骨盤の前方スライドも小さくなり、体幹全体が「支えられて立っている」印象に近づきました。
見た目の変化としては地味に映るかもしれませんが、同じ「立つ」という動作を、より少ない負担でこなせる形に整ってきているというのが、この2枚の一番の違いです。
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変化② バンザイ(腕を上げる動き)

立ち姿勢だけでなく、動きの中でこそ体のクセははっきり出ます。その代表がバンザイ、つまり腕を頭上に上げる動きです。
腕を真上まで上げるには、肩関節だけでなく、肩甲骨・胸郭・背骨がそれぞれ少しずつ動く必要があります。どこかが動きにくいと、体は必ず別の場所で「つじつま合わせ」をします。これを代償動作と呼びます。
ビフォー(左)
腕は上がっているものの、指先が基準線まで届かず、腕が耳より前に残っています。肩まわりだけで上げようとして、途中で行き止まりになっている状態です。
そして足りない分を補うために、肋骨が前に開き、腰が反る形で体が対応しています。**「肩が上がらない分を、腰の反りで代わりに稼いでいる」**というのがこの写真の読み取り方です。この使い方が習慣になると、腕を使うたびに腰へ負担が積み重なっていきます。
アフター(右)
腕が耳の横まで上がり、指先が基準線上に近づいています。同時に、肋骨の開きと腰の反りが小さくなっているのがわかります。
つまり、体幹を安定させたまま腕だけを動かせるようになったということです。腰を反らせて無理に上げるのではなく、肩甲骨と胸郭が本来の分担で動いている状態に近づいています。
日常生活では、洗濯物を干す・棚の上の物を取る・上着を着るなど、腕を上げる場面は一日に何度も訪れます。その一回ごとの体の使い方が変わることは、積み重なると大きな差になっていきます。
なぜ、こうした変化があらわれるのか

姿勢は「気をつけて正す」だけではなかなか定着しません。意識している間だけ胸を張っても、気が抜けた瞬間に元の形へ戻ってしまうからです。
ピラティスでは、姿勢を外から矯正するのではなく、体を内側から支える深層筋(インナーマッスル)に働いてもらう感覚を育てていくことを大切にしています。
- 自分の体の現在地を知る:どこが動いていて、どこが動いていないのかを、動きを通して確認します
- 眠っている場所に働いてもらう:使えていなかった筋肉に順番にアプローチしていきます
- 代償のクセをほどく:頑張りすぎている場所の力を抜き、分担をやり直します
- 動きの中で再現する:整った使い方を、日常の動作に近い形で繰り返します
マシンピラティスでは、リフォーマーなどの器具が体のサポートや動きの誘導をしてくれるため、運動が久しぶりの方でも、正しい動きの感覚をつかみやすいという特長があります。
バネの抵抗が「今どこを使っているか」を教えてくれるので、自分では気づけなかった体や動作のクセにも向き合いやすくなります。
ピラティススタジオBB仙台泉の特徴

ピラティススタジオBBには、決められたメニューがありません。会員様お一人おひとりの姿勢や筋力、その日の体調に合わせて、オーダーメイドでセッションを組み立てています。
- 運動が久しぶりの方や初心者の方も安心して始められます
- アスリートやスポーツ愛好家の方まで、幅広い層に対応しています
- 慢性的な不調のケアからパフォーマンスアップまでサポートします
ピラティススタジオBB 仙台泉は、仙台でパーソナルピラティスがまだほとんど知られていなかった時期から、マンツーマンでのセッションを提供してきたスタジオです。マシンピラティスには、あらかじめ決められた流れに沿って進めるスタイルもありますが、私たちは目の前の会員様の身体を見て、その場で内容を組み替えていくことを大切にしています。
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インストラクターがお一人お一人の姿勢や動きのクセを丁寧に確認したうえで、その方に合ったアプローチをご提案します。まずはお気軽にお問い合わせください!
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鈴木 新之助(Sinnosuke Suzuki)
PHI Pilates インストラクター。
中学生時代、心身の不調により学校に通えない時期を経験。その現状を変える為に、独自に運動や食事の改善、生活リズムの見直しを行い、少しずつ活力を取り戻していきました。
この経験を通じて、不調を抱える方々の力になりたいと想い、仙台スポーツ専門学校へ進学。授業の中でピラティスに出会い、ピラティスこそが自分が求めていた「不調を抱える人々に寄り添い、前向きな変化をもたらす手段」だと感じ、ピラティスインストラクターとして働きたいと思うようになり、ピラティススタジオBBに入社。