【2025年版】日本で取れるピラティス資格10選|国際認定と国内団体を比較

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ピラティスインストラクターとして本格的なキャリアを築くうえで、**「どの団体で資格を取得するか」**は、その後の活動範囲や信頼性を大きく左右する重要な選択です。
教育方針、カリキュラムの体系、国際的な認知度、受講環境など、団体ごとに特徴が大きく異なるため、目的や将来像に応じた選択が欠かせません。

本記事では、日本国内で取得可能な主要ピラティス資格団体10選を、国際認定団体と日本独自の団体に分けてご紹介。
それぞれの団体の特徴、取得ルート、費用感、対応エリア、そしてどんな方に向いているかをわかりやすく比較・解説します。

なお筆者は、2020年までPHIピラティス東京支部長を務めておりましたが、現在はマットピラティスおよびマシンピラティスの資格養成事業には関与しておらず、いずれの団体とも特定の利害関係は持っていません
そのため、できる限り第三者的かつ公平な立場から、読者の皆さまが自分に合った資格を見つける一助となるよう、構成・表現に配慮した記事となっております。


✅ ピラティス資格団体の選び方|3つの視点で見極める

ピラティス資格を選ぶ際には、以下の3つの視点で検討することが大切です。

1. 国際的な認知度

  • 海外でも通用するか?
  • 他団体との互換性があるか?

2. 教育体系と継続学習

  • 初級〜上級まで一貫した体系があるか?
  • 資格取得後もスキルアップ研修が用意されているか?

3. 自分の目的とのマッチング

  • フィットネス?医療現場?開業志望?副業?
  • 対象とするクライアント層に合っているか?

🌍 国際認定ピラティス資格が取得できる団体7選

1. STOTT PILATES(ストットピラティス)

解剖学に基づいた現代ピラティスの代表格。理学療法士が開発し、医療・姿勢改善に強い。

  • 取得方法:東京・大阪などで認定講座開催
  • 特徴:安全性重視、科学的根拠に基づいた指導法
  • おすすめ:医療従事者、高齢者・機能改善を重視したい方
    🔗 Sky Pilates Tokyo(東京)サイト
    🔗 ZONE(大阪)サイト
    ↑STOTT PILATESの2名のリードインストラクターのリンク先をご紹介します

2. BASI Pilates Japan(バシピラティス)

「芸術性と科学性の融合」がテーマ。世界40か国以上で愛される、ダンサーや上級者向けのメソッド。

  • 取得方法:東京・大阪・福岡などで随時開催
  • 特徴:段階制カリキュラム(Foundation〜Master)
  • おすすめ:美しい動き・上級指導を追求したい方
    🔗 BASI Pilates Japan 公式サイト

3. Balanced Body Japan(バランスドボディ)

世界最大のピラティスマシンメーカー。Reformer、Cadillacなど器具に強い教育体系が特徴。

  • 取得方法:Zen Placeなどで開催、モジュール制
  • 特徴:自由度の高いカリキュラム、国際標準対応
  • おすすめ:器具を使った本格ピラティスを指導したい方
    🔗 Zen Place社運営のサイト

4. FTP Pilates Japan(エフティーピー)

イギリス発、20カ国以上で展開するマットピラティス団体。初心者や主婦層にも人気。

  • 取得方法:全国の提携スタジオやオンラインで受講可能
  • 特徴:短期間で資格取得可、モジュール制、コスパ◎
  • おすすめ:コストを抑えて始めたい方、オンライン希望者
    🔗 FTP Pilates Japan 公式サイト

5. PHI Pilates Japan(ピーエイチアイ)

理学療法士が創設した医療連携型のピラティス団体。整形外科や高齢者施設でも導入実績あり。

  • 取得方法:全国の認定スタジオで開催、分割受講可
  • 特徴:産前産後・シニア対応、臨床知識に強い
  • おすすめ:医療・介護分野での活用を目指す方
    🔗 PHI Pilates Japan 公式サイト

6. Polestar Pilates Japan(ポールスター ピラティス)

姿勢・動作の「評価力」を養うことに重点を置いた団体。理学療法士やパフォーマンス指導者に人気。

  • 取得方法:東京を拠点に講座開催。オンライン併用も可
  • 特徴:評価法・神経筋アプローチに強み
  • おすすめ:理学療法的視点を学びたい方、医療現場志向の方
    🔗 Polestar Pilates Japan 公式ページ

7. Peak Pilates Japan(ピークピラティス)

クラシカルピラティスを忠実に継承する団体。マットから器具まで段階的に学べる一貫教育が魅力。

  • 取得方法:提携スタジオにて講座開催
  • 特徴:古典的メソッド重視、3段階の認定制度
  • おすすめ:クラシカルを体系的に学びたい方
    🔗 Peak Pilates JAPANページ

🏠 日本独自のピラティス資格団体3選

8. BESJピラティス(Body Element System Japan)

現場主義の実践教育が特徴の日本発団体。卒業後のサポート体制も強い。

  • 特徴:器具・マット両対応、日本語指導、費用控えめ
  • おすすめ:すぐ現場で使いたい方、日本語で安心して学びたい方
    🔗 BESJ公式サイト

9. JAPICA(日本ピラティス指導者協会)

地域密着型の団体で、再受講制度や勉強会など継続フォローが手厚い。

  • 特徴:国内特化型、コミュニティ形成支援あり
  • おすすめ:スタジオ開業を視野に入れた方、交流を重視したい方
    🔗 JAPICA公式サイト

10. JADP認定 ピラティスインストラクター

通信教育で資格取得が可能な民間団体。副業・趣味層に人気。


📊 比較表|団体別おすすめタイプと特徴早見表

団体名国際認定特徴おすすめ対象
STOTT PILATES医療的視点、正確な解剖学指導医療・リハビリ関係者
BASI Pilates芸術性+科学性、高度な動作美学ダンサー、表現系パフォーマー
Balanced Body Japanマシン教育に特化、世界基準のモジュール制器具を極めたい方
FTP Pilates Japan初心者向けカリキュラム、コスパ&短期取得可能費用重視、柔軟な学習をしたい方
PHI Pilates Japan医療・高齢者に強い整形・福祉領域志望者
Polestar Pilates評価&動作分析に強み、理学療法ベース医療・臨床志向の高い方
Peak Pilatesクラシカル継承、古典的メソッドを体系的に学習伝統派指導をしたい方
BESJピラティス実践的、日本語で受講可すぐ現場で使いたい方
JAPICA再受講&交流サポートが充実国内で長く活動したい方
JADP×通信で取得可能、安価でスタート可趣味、副業、子育て中の方

✅ 結論|ピラティス資格は「目的に合わせて」選ぶのが成功のカギ

どの団体で学ぶかは、あなたの「理想のインストラクター像」に直結します。

目的おすすめ団体
国際資格を重視したいSTOTT / BASI / Balanced Body / Polestar / Peak/ FTP
医療・リハビリ重視で学びたいPHI / Polestar
日本初のピラティスで学びたいBESJ / JAPICA
金額を安く抑えたいJADP

ピラティス資格は“ゴール”ではなく“スタートライン”。本当に大切なのは「どこで学ぶか」よりも「学び続ける姿勢」です。

また、例えばJADPのようなコースは、リフォーマーを代表されるようなマシンピラティスのコースはありませんが、もしJADPでキャリアをスタートさせた場合、どこかのタイミングで本格的なピラティス団体の養成コースで学び直す必要が出てくるように思います。

もし、資格取得に困っている場合は、ご近所のピラティススタジオに体験され、有資格者に問い合わせみると良いかもしれません。

もちろんピラティススタジオの本業はレッスンですので、体験談などをお答えいただけない場合もあるかと思いますので、そこは配慮の上お問い合わせされると良いと思います。


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この記事の監修者:田沢 優(ピラティススタジオBB 代表)
東京大学大学院・身体科学研究室修了。身体運動学・神経筋制御を専門とし、科学的根拠に基づいたピラティスメソッドを構築。2013年にピラティス国際資格である、PMA®認定インストラクター資格を日本で4番目に取得。2015年「トレーナー・オブ・ザ・イヤー」受賞。PHIピラティスジャパン東京支部長を約5年間務め、都内を中心にパーソナルピラティススタジオを複数展開。オリンピック選手、プロ野球選手、Jリーガー、パラアスリート、頸髄損傷者などへの幅広い指導実績を持ち、インストラクター育成数は500名超。文英堂『運動療法としてのピラティスメソッド』にて3編を執筆。現在は「ピラティスをブームではなく文化にする」ため、後進育成と専門教育に尽力中。