ピラティススタジオBBで、寺田明日香選手がマタニティピラティスを受けていたときの時系列を追った10枚の比較写真

ピラティススタジオBB 錦糸町|陸上・寺田明日香選手のマタニティピラティス

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ピラティススタジオBBで、寺田明日香選手がマタニティピラティスを受けていたときの時系列を追った10枚の比較写真

陸上競技界を代表するスプリンターとして知られる寺田明日香選手。100mハードルの元日本記録保持者であり、出産を経て競技に復帰後もトップレベルで活躍し続けた稀有なアスリートが、2025年で現役を退きます。

出産や子育てというライフイベントを経験しながらも、競技力を取り戻し、さらに進化させてきた背景には、彼女自身の強い意志と日々の工夫がありました。

ピラティススタジオBB 錦糸町でも「トップアスリートの産前産後のピラティス」という貴重な機会を、すでに2012年頃に経験したことをシェアさせていただきます。

👉寺田明日香選手自身の手記は、MELOSのインタビュー記事で紹介されています。


トップアスリートにおける産前姿勢の特徴

妊娠中、多くの女性はお腹の赤ちゃんの重みで腰が反りやすくなり、お腹も前に大きく突き出して見えることが少なくないのは、皆さんもご存知の通りです。

ところが、寺田明日香選手の場合は少し違いました。

スプリンターとして鍛え上げられた腹直筋や体幹の強さによって、お腹を前方に支える“天然のコルセット”がしっかり働き、一般的な妊婦さんに比べてお腹のふくらみが目立ちにくかったのです。

実際、周囲からは「もう臨月なの?」と驚かれるほど、体型の変化が穏やかに見えていたといいます。一方で、腰の反りは強く張りがある状態が続いていました。

なんと、BBに初めてピラティス体験に来る2週間前には、人生初の「ぎっくり腰」に。この事態も、20代 アスリート(当時は、一時現役引退中)の寺田選手にはかなりショッキングな出来事だったようです。

そのため、腰や骨盤への負担をやわらげ、安心して出産を迎えるために、ピラティスでのコンディショニングは欠かせないサポートとなっていました。

女子100nハードルの寺田選手がピラティススタジオBB 錦糸町でコアアラインとC-chaperを使用してマタニティのピラティスレッスンをしている写真

上記の写真では、C-shaperというマタニティや反り腰対策用のツールとコアアラインを組み合わせたマシンピラティスエクササイズです。

アスリートは体の反応も良く、妊婦の方の割には体脂肪率も低いため、毎回エクサイズの前と後での姿勢変化はとても大きなものでした。

錦糸町でのマシンピラティスを初めて2回目では、すでに腰痛が出なくなりました

👉ピラティススタジオBBのマタニティピラティス


産後も続けたピラティス

産後も続けて無事出産後も、寺田選手はピラティスを継続されました。そして、出産後に開催された結婚式に代表の田沢は呼んでいただきました。

寺田明日香選手の結婚式でピラティス時にはお腹にいた赤ちゃんと一緒に写っている写真

家族で、家に遊びに来てくれたこともあり、実はこの時に「実は、最近脚が早くなってきていて…」「来年から陸上界に復帰するんです」という話をしてくれました。

ピラティススタジオBB代表の田沢の自宅に寺田明日香選手が来て、陸上界復帰の話を打ち明けた時の写真

その後、正式に日本陸上界に復帰。最初は懐疑的だった陸上関係者を、結果で黙らせました。

陸上復帰後に寺田選手のレースに観戦に行ったのは、日本記録を出す直前の大会の1回のみでしたが、とても調子良さそうなことを話してくれました。

その後、2019年には日本人で初めて13秒を切る、日本記録フォルダーに。

東京五輪が近づくに連れて、トレーニングのサポートチームには入っていませんでしたので、選手として集中してほしいと思い、私自身から連絡することは控えました。

そして、東京五輪では念願のオリンピアン❗️


ママアスリートの先駆者として

20代前半で陸上の成績が下降して悩んでいた時、一度陸上の現役を引退して出産をした時、女子ラグビー選手として復帰して脚が速くなった時、その後…

ママアスリートの苦悩と成長を、時には近くで、時には遠くで、応援をさせていただき今があります。

今回は、産前産後にテーマを絞って記事を書きましたが、寺田選手は10代後半から20代前半には摂食障害に悩んでいました。

👉寺田選手が摂食障害に悩んでいた時の記事はこちら

私自身、当時は今ほど栄養の知識もなく、それほど力になれませんでしたが、この10年で「アスリート×栄養士」のタッグは着実に増えてきているように思います。

こちらに記載している記事内容はほんの一部ですが、寺田選手を通じて、私自身トレーナーとして、インストラクターとして、アスリートに対する多様な目を持つことができたと思います。

アスリートの前に1人の人間であること

特別な能力に恵まれているところもあるが、揺れ動く時期があること

精神と肉体のバランスが整えば、他者では信じられないような結果を残すことが出来ること

このような経験をシェアできた寺田選手に感謝するとともに、まずは一区切りを迎えたことに対して拍手を送りたいと思います。

ピラティススタジオBB 代表 田沢 優