コアアラインの役割とは?
コアアライン(CoreAlign)は、イスラエルの理学療法士ジョナサン・ホフマン氏によって開発された「直立二足歩行の人間の特性に基づいて開発されたピラティススタジオで活用できるマシンです。
その最大の特徴は、**「立位での動作を通じて体幹と四肢の協調性を再教育できる」**ことにあります。
リフォーマーなどのマシンが仰臥位・座位でのコントロールを磨くのエクササイズが多いのに対し、コアアラインは実際の生活動作やスポーツ動作に直結する「立って動く」環境を提供します。
そのため、
- 不安定なスライドボード → 体幹深層筋の即時反応を引き出す
- ゴムチューブの抵抗 → 動作の方向性を意識化しやすい
- 全身をつなげる運動連鎖 → 歩行やランニング、競技動作の質を改善
つまり、柔軟性を高めるだけでなく、**「正しい動きのパターンを身体に再教育する」**という役割を担っているのです。
コアアライン3種目(10分)での変化
2013年4月、ピラティススタジオBB 田町でのスタッフ向けセッションでは、わずか3種目・10分のトレーニングを実践事例を紹介します。

- セッション前:指先が床にやっと届くレベル
- セッション後:両手のひらが床にぴったりつくまで改善
写真(上段)からもわかるように、ハムストリングスの柔軟性と骨盤から脊柱にかけての動きやすさが大きく向上しています。これは単なるストレッチではなく、体幹の安定性を伴った柔軟性改善である点に大きな意義があります。
コアアライン版スパイダーの紹介
特に効果的だったのが「コアアライン版スパイダー」です。
リフォーマーでのスパイダーとは違い、コアアラインのスパイダーは足裏やふくらはぎのストレッチ感をさらに高めることで、さらに裏側全体の柔軟性を高めることが可能になります。

- ハムストリングスの柔軟性向上
- 体幹を安定させながら回旋域を広げる
- 上下肢を連動させることで、全身のつながりを体感できる
コアアラインを活用することで、床で行うよりも立体的かつ実用的な動きに進化し、歩行やスポーツ動作への応用性が格段に高まります。
2025年から振り返ってみて
改めて2025年の視点から振り返ると、12年前の2013年にBBスタッフがこのような実践を重ね、成果を共有していたことは非常に先進的でした。
当時は日本国内におけるコアアラインの普及はごく一部に限られていましたが、ピラティススタジオBBでは、沖縄のACEピラティススタジオに続き、日本で2番目、東京では初めてコアアラインを導入かし、**「即時効果を可視化できる事例」**を数多く蓄積していました。
- 柔軟性の短時間改善
- 体幹コントロールの強化
- 競技や日常動作に直結する機能改善
これらを写真・実測データと共に残していたことは、今ではスタジオの財産となっています。
まとめ
コアアラインは、
- 柔軟性を高めたい方
- 体幹の安定性を磨きたい方
- 歩行やスポーツの動作を改善したい方
にとって非常に有効なマシンです。
ピラティススタジオBBでは2013年からこうした取り組みを始め、2025年の今も進化し続けています。コアアラインを通じて「身体が変わる瞬間」を体験し、その先の動きやすさを一緒に感じていただければ幸いです。