【完全ガイド】O脚・X脚・XO脚の違いとは?原因とピラティスでの改善方法をわかりやすく解説!

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はじめに:「脚の歪みが気になる…」という方へ

「足を閉じたときに膝がつかない」
「膝はつくけど足が開いてしまう」
「脚の形がいびつでパンツが似合わない」

それ、もしかするとO脚・X脚・XO脚かもしれません。

脚の歪みは、見た目の問題だけでなく、膝痛・腰痛・姿勢不良・歩行バランスの崩れなどの体の不調につながることもあります。

この記事では、O脚・X脚・XO脚の違いと原因、そしてピラティスによる改善法を、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。


O脚・X脚・XO脚の違い|見た目と骨格の違いをチェック!

それでは、O脚・X脚・XO脚の違いはどのようなものでしょうか?見た目の違いを以下のイラストで確認してみましょう。

タイプ特徴膝の位置足首の位置よく見られる傾向
O脚(内反膝)両膝が外側に開くつかないつくガニ股・つま先が外に向く
X脚(外反膝)両膝が内側に寄るつく離れる内股・つま先が内に向く
XO脚(混合型)膝はつくが、太ももと足首は離れているつく離れる見た目がバランス良く見えても実は歪みあり

解剖学的に見るO脚・X脚・XO脚の違い

上記では、正面から体を見たときに、膝や足首がくっついているかどうか、足の指先の向きがどうなっているかの違いに解説しましたが、実はそれらの「見た目の違い」は、股関節や脛骨などの骨がねじれていることによって起こっているのです。

以下に、インストラクターや中級以上の方が知っておくべき「解剖学的な違い」について解説します。

◆ O脚(内反膝)

  • 膝が体の外側に傾く状態(内反)
  • 大腿骨:外転、相対的に内旋
  • 下腿(すね):内旋
  • 足部:回外(ハイアーチ)傾向
  • 負担:膝の内側、股関節・足首の外側

◆ X脚(外反膝)

  • 膝が内側に寄り、くっつきすぎる状態(外反)
  • 大腿骨:内転、相対的に内旋
  • 足部:回内(偏平足)傾向
  • 負担:膝の外側、足首の内側、股関節の詰まり感

◆ XO脚(混合型)

  • 太もも・足首は開くのに膝だけがついている状態
  • 骨格:大腿骨と下腿のねじれ(捻転)が混在
  • 筋力バランス:内転筋・中臀筋・股関節外旋筋のアンバランス
  • 見た目:まっすぐに見えても筋機能は崩れていることが多い

O脚・X脚・XO脚の主な原因

このような脚の見た目の違いは、膝や足首の問題だけでなく、生まれつきの「骨のねじれ」や「骨の形」が関係していることもあります。

「前捻角(ぜんねんかく)」「頸体角(けいたいかく)」という言葉があります。


前捻角とは、太ももの骨(大腿骨)がねじれている角度のこと。頸体角とは、大腿骨の股関節側(骨頭と骨幹部)で形成される角度で、生まれつきの脚のラインに大きく関わります。

これらの角度には個人差があり、ある程度は生まれつき決まっています。

たとえば、大腿骨が内側にねじれている(前捻角が大きい)と、脚全体が内向きになりやすく、X脚のように見えることがあります。
逆に、大腿骨が外側にねじれている(前捻角が小さい)と、O脚のような脚のラインになりやすいのです。

また、頸体角が小さいと股関節が内側に入りやすく、X脚のような見た目につながりやすくなります。

同様に、脛骨のねじれや形も脚の印象に大きく関わってきます。これらが複合的に影響することで、「XO脚」のように太ももはくっつくのに膝下が開いて見えるタイプも生じます。

上記のような「骨格の影響」も受けますが、普段の姿勢や歩き方の癖、筋力のアンバランスなどにより悪化している場合も多く、ほとんどの方がピラティスや専門家のエクササイズ指導を受けることで、O脚・X脚・XO脚は改善します。

原因カテゴリ内容
筋力のアンバランス中臀筋・大臀筋・股関節外旋筋の弱化、内転筋や太もも前の硬さ
普段の姿勢骨盤の後傾・前傾、猫背、反り腰など
歩き方の癖トゥーアウト(つま先外向き)・トゥーイン(つま先内向き)歩行
足部アライメント回外足(O脚傾向)・回内足(X脚傾向)
骨格の影響前捻角や頸体角の変化、股関節のねじれなどの構造要因も関与

ピラティスによる脚ラインの改善アプローチ

ピラティスは、筋肉のバランスを整え、骨と関節を正しい位置に導くための**“姿勢の再教育”メソッド**。O脚・X脚・XO脚の改善にも非常に効果的です。

その中で、ご自宅でもできる対策エクササイズについてご紹介をします。


🦶エクササイズ①|踵タオルはさみ(股関節外旋&荷重の感覚づくり)

✅やり方

  1. バスタオルを床に敷き、その上に立ちます。
  2. 親指同士をくっつけて、軽く内股気味の姿勢からスタート。
  3. お尻の横(中臀筋)に手を当て、踵がしっかり床をとらえているかを感じましょう。
  4. 姿勢が整ったら、股関節を外旋させて、踵同士でタオルを軽く挟みます。
  5. お尻の横が「キュッ」と硬くなるのを感じながら、数回繰り返します。

🔍ポイント

O脚・X脚・XO脚の方に弱くなりがちなお尻の横の筋肉(中臀筋)と、内ももの筋肉(内転筋)を同時に活性化できます。
また、踵で床を踏む意識を高めることで、下半身全体のアライメントが整いやすくなります


🦵エクササイズ②|踵タオルはさみ上げ(体幹・内もも・骨盤底筋の連動)

✅やり方

  1. エクササイズ①と同様に、親指をつけて立ち、姿勢を整えます。
  2. 股関節を外旋し、踵でタオルを挟んだ状態のまま、つま先立ちに。
  3. ゆっくり踵を上げ、また下ろす動きを繰り返します。
  4. お腹・内もも・お尻の横が同時に使われている感覚を大切にしましょう。

🔍ポイント

この動きは、O脚・X脚・XO脚の人がうまく使えていないことが多い骨盤底筋や体幹部、足部との連携を高める効果があります。
正しい姿勢で支える力そのものを再教育するエクササイズです。


🚶‍♀️エクササイズ③|スタンディングフットワーク(膝と足先の動きの一致)

※このエクササイズではバスタオルは使用しません。

✅やり方

  1. 股関節を外旋しながら、踵をつけて立ちます。
     人差し指と膝が同じ方向を向いていることを確認しましょう。
  2. 上半身を引き上げた姿勢を保ち、膝の曲げ伸ばしを行います。
  3. 膝を伸ばすときは、お尻の下から内ももを寄せ合うように意識します。
  4. 常に「頭のてっぺんが天井から引っ張られている感覚」で行いましょう。

🔍ポイント

タオルを使った2つのエクササイズで活性化された筋肉を、**実際の動きの中で使えるようにする“応用編”**です。
歩行や立ち姿勢の質にもつながる非常に効果的なトレーニングです。


ここまで読んで「同じエクササイズで良いの?」と疑問に思われるかもしれませんが、結論としては「同じエクササイズで大丈夫」です!

見た目や解剖学的なメカニズムに多少の違いはありますが、上記のエクササイズで股関節の外旋筋や下腿・足部の捻れや歪みをまとめて改善できるエクササイズ・エクササイズの流れとなっています。


よくある質問(Q&A)

Q1. XO脚ってなにが悪いの?

→ 見た目には膝がついてまっすぐに見えるので見逃されがちですが、太もも・足首のねじれや筋バランスの乱れがあるため、膝や腰に負担がかかりやすいです。

Q2. どれくらいで改善しますか?

→ まずは、プライベートでのピラティスレッスンにお越しいただければ、筋肉のバランスが改善することで、8割以上の方が1回でも即時的な効果があります。

しかし、日常生活に戻ると、姿勢や歩行のクセにより再びもとのスタイルに戻るため、2ヶ月から3ヶ月続けることで、徐々に改善していきます。

ただし、生まれつき/骨格的なO脚・X脚・XO脚の場合もありますので、インストラクターに見立てをしていただければと思います。

Q3. 自宅でできることはありますか?

→ 立っている時に「膝をまっすぐに保ち、重心を足裏の内側に乗せる」意識を持つことから始めてみましょう。


まとめ:O脚・X脚・XO脚は「筋バランス」と「動きの癖」で整う!

脚の歪みは、ただの見た目ではありません。筋肉の使い方・骨盤の安定・歩き方の癖が複雑に絡み合って生まれた“体の使い方のクセ”です。

ピラティスで、インナーマッスルを整え、正しいアライメントに導くことで、機能的で美しい脚ラインを作ることができます。

また、ピラティススタジオBBにいらっしゃれば、さらに効果的なエクササイズをマシンピラティスで実践できますので、気になる方はぜひお越しいただければ幸いです❗️

ピラティススタジオBB


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