【2025年版】南森町のピラティススタジオ10選 | 設備・特徴をインストラクター目線で解説

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南森町といえば、大阪造幣局の「桜の通り抜け」で知られ、春には多くの人が訪れる華やかなエリアです。

大阪・南森町の造幣局で開催される桜の通り抜けの様子。満開の桜並木を多くの人が歩きながら楽しんでいる風景


四季折々のにぎわいを見せるこの町は、暮らしやすさと文化的な魅力をあわせ持ち、近年では健康や美を意識する人々の関心も高まっています。

そんな背景から、ピラティススタジオも次々と誕生し、南森町は「桜の名所」だけでなく「身体づくりの拠点」としても注目されるようになってきました。

この記事では 、南森町にあるピラティススタジオをピラティスの国際ライセンス(NCPT)を保持するインストラクターがご紹介します。


マシン設備比較(充実度順)

ピラティススタジオのマシンは、数が多ければ良いというわけではありません。ですが、インストラクターの立場から見ると、さまざまなマシンを扱える環境には、それだけ多様な知識と経験を持つ指導者が集まる傾向があります。

南森町|マシン設備比較(内容を加味した順位/◎=豊富/○=あり/△=一部/×=なし)
順位 スタジオ名(公式) リフォーマー トラピーズテーブル チェア ラダーバレル コアアライン ポイント(簡潔)
1DTS ピラティス主要5機種を網羅。目的別に負荷設計しやすい“フルライン”
2zen place pilates 南森町×大手の運営体制+多機種で継続しやすい
3maemo atomo 南森町××女性専用・少人数制。リフォーマー+チェア+トラピーズテーブル導入
4CLUB PILATES 南森町××世界ブランド。グループでも精度が出しやすい“リフォーマー&チェア”
5Inner Breath××完全個室+ラダーバレル対応。柔軟性・胸郭ワークを深めやすい
6Pilates Studio Emily××リフォーマー・キャデラック・チェアで“クラシカル”に積み上げ
7fis.pilates 南森町××女性専用・完全個室。産後〜初心者に合わせやすい3機種
8DEP 南森町店 Espoir×××理学療法士監修で改善型に強み。タワーリフォーマー+チェア中心
9Pilates Studio Leben××××コアアライン専門。下肢アライメント・歩行改善を深掘りしたい方向け
10b-posture 南森町××××リフォーマー専門。姿勢改善プログラムに特化

リフォーマーだけで指導していると、どうしてもレッスンの幅が限られがちですが、チェアやラダーバレル、キャデラックなどを扱える指導者は、より個々の体に合わせた提案がしやすいのです。つまり「マシンの種類の豊富さ=受けられる指導の多様さ」と考えるとわかりやすいでしょう。

◎=豊富 / ○=あり / △=一部 / ×=なし

なお、すべてのスタジオ公式サイトや公開情報は著者本人が2025年9月に直接確認したうえで作成しています。ただし、各ウェブサイトが更新されていない可能性もありますので、その点はあらかじめご了承ください。


インストラクター視点での各スタジオ解説

1. DTS ピラティス

2014年に開業した、主要ピラティスマシンをすべて完備したフルラインナップスタジオです。
リフォーマー、キャデラック、チェア、ラダーバレル、コアアラインといった代表的なマシンを揃えているため、初心者の基礎トレーニングから、トップアスリートのパフォーマンス向上、さらにはリハビリ目的まで幅広く対応できます。

実際に多くのアスリートが足を運んでおり、**「大阪で最大規模のアスリート向けピラティス施設」**といっても過言ではありません。
一方で、来館者の 約8割は一般の方。そのため「アスリートを指導している経験豊富なインストラクターが、一般の方に寄り添ったレッスンを提供する」というスタイルが根付いています。

大阪・南森町のピラティス&トレーニングスタジオDTSの内観。リフォーマーやキャデラックなどのマシンが並ぶスタジオ設備

アスリート仕様の確かな指導力と、一般の方に合わせたわかりやすいレッスンの両方を兼ね備えている点が、DTSピラティスならではの大きな魅力です。


2. zen place pilates 南森町

国内最大規模を誇る大手ブランドのスタジオです。コアアライン以外の主要マシン(リフォーマー、キャデラック、チェア、ラダーバレル)は一通り完備しており、幅広いレッスンに対応できます。

継続的に通いやすく、多彩なクラスを通じて経験を積める環境が整っているのも大きな魅力です。

zenPLACE南森町のスタジオ内観
zen place南森町のホームページより抜粋

インストラクターの視点で見ると、基礎から上級まで段階的にステップアップしたい方におすすめのスタジオです。以前は BASI Pilates と提携していましたが、現在は提携を解消しています。これはデメリットではなく、むしろBASI Pilates時代に培った経験を活かしながら、独自のスタジオ運営を行っている印象です。

ピラティスブームが起こる以前から、日本のピラティス界を支えてきた存在でもあり、「本格的なピラティススタジオ」としての信頼感を感じさせます。


3. maemo atomo 南森町

助産師や理学療法士といった医療系専門職で構成されており、特に「産前産後ピラティス」に強みを持つ女性専用スタジオです。

産婦人科などの医療機関との提携や、大阪大学との共同研究を行っている点は、地域のスタジオの中でも際立った特徴といえるでしょう。

maemo atomoのホームページより抜粋

設備面では、リフォーマー・チェア・トラピーズテーブルを導入(※筆者が2025年9月にスタジオ内観写真を確認)。同系列の江坂店ではラダーバレルが設置されていますが、南森町店はこの3機種が中心です。

マシンピラティスではなく、少人数でのマットグループにも力を入れられており、安全性に配慮した取り組みがされています。

筆者自身に直接のつながりはありませんが、スタジオのコンセプトや組織としての取り組みは非常に誠実で、専門性と安心感の両立が感じられます。


4. CLUB PILATES 南森町

世界中に展開している大手ブランドのピラティススタジオです。
使用するマシンは主に リフォーマーチェア ですが、それに加えてボールやバンド、マジックサークルなどのエクササイズツールも豊富に取り入れており、組み合わせると 15種類以上
1回のレッスンは 最大12名のグループ形式 で、効率よく多彩な動きを体験できます。

club pilates南森町の内観写真
CLUB PILATES 南森町のホームページより抜粋

一方で、伝統的なピラティスマシンである キャデラックやラダーバレルは導入されていません。その代わりに、音楽に合わせて楽しく動けるプログラムや、フィットネス的な要素を取り入れたクラスが多いのが特徴です。

「本格的なピラティスを実践したい」というよりは、音楽に合わせて体を動かしたい方仲間と一緒に楽しく続けたい方に向いているスタイルと言います。


5. Inner Breath

大阪・南森町にあるプライベート専門スタジオ。代表の西田清美氏をはじめ、STOTT PILATES®のフル認定資格者が多く在籍しており、国際的に評価の高いメソッドに基づいた指導を受けられます。

乳がん経験や心理学的知見を活かした独自の指導、産前産後・側弯症・筋膜リリースなど専門的なアプローチも可能。心身を整えたい一般の方から、より深い学びを求める方まで幅広く対応しています。

「資格と経験に裏打ちされた信頼性の高いプライベートスタジオ」 として安心して通える環境で、筆者は直接お会いしたことはありませんが、特に女性にとっては安心して身を委ねて良いスタジオであることがWebページの内容からも想定できます。


6. Pilates Studio Emily

バランスドボディ社製のリフォーマー・キャデラック・チェアを導入し、クラシカルなマシンワークに対応できるスタジオです。

オーナーのEmilyさんは、新体操選手としての経験やフィットネスインストラクターとしてのキャリアを持ち、ピラティス資格の明記はありませんが、豊富な指導経験に基づいたレッスンを提供しています。スタッフは FTPピラティスのマット・マシン資格 を保持しており、基礎から応用まで幅広く対応可能です。

プライベートやセミプライベートを中心に行っているため、「インストラクターとの距離が近く、じっくり向き合えるセッション」 を求める方に適したスタジオといえるでしょう。


7. DEP 南森町店 Espoir

2023年開業のスタジオで、リフォーマーとチェアを中心にレッスンを提供しています。

大きな特徴は、理学療法士や作業療法士といった国家資格を持つ指導者から直接セッションを受けられる点です。基礎的な動きを安全に学びたい方や、身体機能の改善を目的とする方に適した環境が整っています。

近年、医療系資格を持つインストラクターの間でも、従来の「クリニカル寄りの視点」に偏るのではなく、クライアントが楽しみながら継続できる指導へと変化してきています。

DEPのインストラクターは、PHIピラティス資格と国家資格を併せ持つ人材が多いことも特徴で、専門性と指導力の両立が強みといえるでしょう。

DEP南森町の内観写真
Dep 南森町のホームページより抜粋

8. Pilates Studio Leben

2024年12月開業。コアアライン専門のグループ専門スタジオで、リフォーマー等は導入されていません。

下半身アライメントや美脚を重視するプログラムに特化しており、下肢強化や歩行改善を目指す方に特に向いています。

Labenのホームページより抜粋

筆者は、バランスドボディ社認定のコアアライン・エデュケーター(インストラクター養成ができる講師資格で、2015年に日本人として初めて取得)です。

なお、「コアアライン」という名称はバランスドボディ社が正規に提供しているマシンを指すため、本来は他の機器に対して用いることはできません。

こちらのスタジオに導入されているのは「ピボットアライン」というマシンであり、厳密にはコアアラインとは別製品です。とはいえ、実際に両方を体験した立場から申し上げると、性能差はほとんどなく、むしろピボットアライン独自の良さも感じられます。安心してご利用いただけるマシンであることをお伝えいたします。※立場上明記した方が良いと思いますので申し訳ありません💦

👉コアアラインの解説ページはコチラ


9. fis.pilates 南森町

2024年2月開業。女性専用・完全個室型で、リフォーマーのみを導入。
産後ケアや初心者が安心して基礎を学べる環境が整っています。

16回や24回のコースを終了後にGoogle口コミをしていて概ね高評価。いわゆるステマではなく正直な口コミがなされている印象で、レッスンの質も高いことが想像できます。

インストラクター目線では、プライベート空間でリフォーマーに集中したい方にぴったりです。


10. b-posture 南森町店

リフォーマー専門スタジオ。猫背や巻き肩、姿勢改善に焦点を当てたプログラムを展開しています。

Google口コミや公式写真からも確認できるように、リフォーマー以外のマシンは導入されていません。
そのため「リフォーマーを集中的に使いたい方」に特に適している環境のようです。

2025年8月1日オープンですが、2025年9月4日にGoogle口コミを確認したところ、すでに73件のコメントが入っており、無料体験による口コミが多いようです。

無料体験とはいえ、概ね好意的な評価が多く、新規出店の店舗でスタジオもインストラクターの皆さんも丁寧に取り組まれている様子が伝わります😊


まとめ

南森町エリアは、スタジオごとに設備や特徴が大きく異なります。

・全方位型で幅広く学びたいなら DTS
・大手ブランドの安定感で選ぶなら zen place / CLUB PILATES

・産前産後なら maemo atomo
・個室で落ち着いて受けたいなら Inner Breath / fis.pilates
・クラシカルなマシンワークを深めたいなら Emily
・リハビリや基礎改善重視なら DEP Espoir
・下半身特化・美脚目的なら Leben

・新しい施設なら b-posture

ピラティスインストラクター視点で言えば、本来はフルイクイップメントに近い施設でピラティスを体験して欲しいとは思います。一方で、マシンよりも人と人との関係も大切ですので、インストラクターと相性や施設の雰囲気ももちろん大切だと思います。

ピラティスブームの中、それぞれの施設やピラティスインストラクターが日々自己研鑽されている様子が伝わってきましたので、今回ご紹介した施設であれば間違いないように思います😊

気になるスタジオが見つかりましたら体験に参加し、実際に身体で違いを感じてみましょう。

この記事の監修者:田沢 優(ピラティススタジオBB 代表)
NPCT(米国国家認定ピラティス指導者)東京大学大学院・身体科学研究室修了。

身体運動学・神経筋制御を専門とし、科学的根拠に基づいたピラティスメソッドを構築。2013年にピラティス国際資格である、PMA®認定インストラクター資格を日本で4番目に取得。2015年「トレーナー・オブ・ザ・イヤー」受賞。PHIピラティスジャパン東京支部長を約5年間務め、都内を中心にパーソナルピラティススタジオを複数展開。オリンピック選手、プロ野球選手、Jリーガー、パラアスリート、頸髄損傷者などへの幅広い指導実績を持ち、インストラクター育成数は500名超。文英堂『運動療法としてのピラティスメソッド』にて3編を執筆。現在は「ピラティスをブームではなく文化にする」ため、後進育成と専門教育に尽力中。